自分がハゲると他人の薄毛をチェックしてしまう
これは何もハゲだけに限らず、太っている人や背の小さい人など、コンプレックスをかかえる人なら皆そうなのではないかと思う。
私の場合は、自分のM字ハゲが気になりだしてからは友人や知人の生え際をチェックするようになった。
さらに、通りすがりの見ず知らずの人や、テレビの出演者の髪も見るようになったのだ。
何故見るのか?答えは明白だ。
安心したいのだ。
自分だけが禿げているのはツライ。だから人の頭を見て薄毛の兆候が見てとれると安心するのだ。
そして自分より禿げている人を見ると嬉しいのだ。
コンプレックスをかかえていない人にはわからない発想だろう。
しかし、人は優越感に浸りたい生き物なのだ。
チェックを続けるとどうなるか
自分より薄毛の人を見かけると嬉しくなるのだが、それも鏡を見ればすぐに消える。
こんな一時の気持ちは逃げでしかないのだ。
自分より薄毛の人を見て、可哀想と思いたいだけなのだ。
自分も禿げているにもかかわらず、その一瞬だけは禿げていることを忘れられる。
こんな気持ちが大切に思えるほど、日常が苦痛なのである。
チェックをして苦痛が増すことも少なくない。
例えば会社の同僚にハゲは少ない。
見るたびに羨ましいと思う。
もし私の髪がフサフサなら、色々な髪型にして、色を入れたりして・・などと考えるのだ。
プライベートも仕事ももっと精力的に活動できるようになるはずなのだ。
もし私のように薄毛チェックが習慣化している人がいたら、悪いことは言わない。
すぐにやめたほうが良い。
苦痛が増す割合が圧倒的に多いのだから。
M字ハゲの有名人について
テレビを見ていると、M字ハゲの有名人がたくさん出てくる。
例えばバラエティでは、笑福亭鶴瓶を筆頭に、TKO木下、バイきんぐ西村、さまぁ~ず三村、所ジョージなどなど、数え切れないほど見かける。
M字ハゲ以外の薄毛も含めると、相当な人数になるのだろう。
この方たちは、芸という武器を持っている。
禿げていても全く気しているそぶりがなく、潔く見える。
それが面白さや好感度につながるのだろう。
私もM字ハゲの芸能人は嫌いになることはできない。
同じM字ハゲの人間として尊敬している。
俳優では、松平健や渡辺謙、竹中直人などがM字ハゲだが、それぞれ気にするどころか自分の魅力に変えているように見える。
ハゲよりも、実力派の役者というイメージが勝っているためだろう。
要は、M字ハゲだとしてもそれに勝る人間力や実力を身につけることができれば、人はハゲだと見下さないようになるのだ。
私はただの会社員だから、コソコソとハゲ対策をしているのだろう。
情けなくはあるが、今のところ私がM字ハゲの苦痛から逃れる方法は、治すことなのだ。